■この質問の意図は?
この質問は、応募者のストレス耐性を判断するためのものです。
仕事量が多いことや、ノルマやプレッシャーが大きいこと、激しいクレームなど、負担に感じる事柄は人それぞれで、その程度も様々です。
そこで、面接官はこの質問により、応募者が負担を感じることの種類と、その程度を確認します。
また、この質問には、評価に繋がるポイントがもう1つあります。
それは、「その大変だったことをどう乗り切ったか」ということです。
仕事をしていると、困難な場面に遭遇することは多々あります。
面接官は、そういった場面に遭遇したときでも、きちんと対応できる人材を採用したいと思っています。
従って、困難を乗り越えた方法や、そこから得た教訓を具体的に述べると、仕事に対する姿勢や責任感がアピールできます。
■具体的に、何を答えれば良い?
基本的には、これまでの仕事で大変だったこととその原因、そのときの対処法や教訓について答えると良いでしょう。
第二新卒など、比較的若い人の場合は、大学時代のエピソードでも構いません。
類似の質問として、「前職で大変だったことは何ですか?」というものがありますが、この場合は、必ず前職に限定して答えてください。
いずれの場合も、具体的なエピソードとして話せるもので、悪い印象を与えないものを選びましょう。
例えば、「仕事量が多い」「ノルマがきつい」といったネガティブな内容のものは、ストレス耐性が低いと判断されることがあるので、避けた方が無難です。
ポイントは、困難に対する対処法が、応募先の社風に合っていることです。
例えば、チームワークが必要な職場で「自分一人の力でやり遂げました」と言うと、協調性がない印象を与えてしまいますし、反対に完全分業の職場で「周りの人に手伝ってもらいました」と言うと、仕事を任せられないと判断されてしまいます。
また、ストレス耐性をアピールしようとして、「大変だと思ったことはありません」という人がいますが、この回答も適切ではありません。
面接では、自分の人物像を知ってもらう必要がありますが、この回答では、面接官が知りたい情報が何も伝わらないからです。
これまで生きてきた中で、小さくても必ず何か困難なことがあったはずです。
「ない」と答えるということは、「嘘をついている」と判断されても仕方がありません。
また、過去に困難に遭遇したことのない人は、いざその場面になったとき対処できないのではないかという不安も出てきます。
ですので、必ず何かエピソードを答えるようにしてください。
具体的には、次のような回答になります。
例:周りのアドバイスで困難を乗り越えた場合
「初めて自分のプロジェクトを任されたときです。
それまで、アシスタントとしていくつかのプロジェクトに携わる中で、その進行については十分把握しているつもりでした。
しかし、いざ自分一人ですべてを担当するとなると、思った通りに作業が進まず、とても苦労しました。(困難)
もちろん、当時は実力が不足していたこともありましたが、初めて任された仕事だったので、最後まで一人でやり遂げたいという思いが強すぎたのが原因だと思います。(原因)
行き詰って困っていた時、ふと冷静に周りを見渡すと、担当者を問わず、色々な人が他のプロジェクトに対して意見を出し合っていることに気付きました。
そこで、私も同僚に相談してみたところ、参考になるアドバイスをもらうことができ、その後はスケジュール通りスムーズに進行することができました。(対処法)
それからは、スタンドプレーにならないよう、困ったときはチーム内でアドバイスし合い、良い意見は積極的に取り入れて、より良いものを作ることができるように心掛けています(教訓)」
この例では、困難だったこととその原因、対処法、教訓をすべて含めているので少し長めの回答になっています。
長すぎると感じる場合は、エピソード部分をもう少しコンパクトにしても良いでしょう。
以上、『今までで一番大変だったことは?』でした。
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