この質問は、転職の面接で最もよく聞かれる質問の1つです。
似たような質問で、転職理由を聞かれる場合がありますが、これも同じ意図だと考えて構いません。
退職理由の考え方については、「それなら仕方ない」と思われる退職理由をの中でも説明していますので、こちらも参考にしてください。
■この質問の意図は?
会社都合の場合は別ですが、自己都合で退職した人は、何らかの事情があって、それを解決すべく退職したはずです。
また、自己都合でも、結婚等で遠方へ転居して通勤が困難になった場合や健康上の理由など、やむを得ない明確な事情がある場合は、それをきちんと理由を説明すれば、何も問題はありません。
しかし実際は、8割以上の人が人間関係や労働条件などに対する不平不満が原因で退職しています。
採用担当者も、転職者の多くが前職への不平不満を持っていることを理解しています。
その上でこの質問をするのには、応募者の仕事に対する姿勢や考え方をチェックする意図があります。
企業側は、採用活動に労力と費用をかけているので、ちょっとしたことに不満を感じ、すぐに辞めてしまうような人を採用したくはありません。
採用担当者は、応募者がどのようなことに不満を感じ、その不満に対してどのような行動を起こすのかを知りたいと思っています。
そこで、この質問により、仕事に対する考え方や組織への適応能力、ストレス耐性を確認します。
■具体的に、何を答えれば良い?
この質問で最もNGなのは、前職の不平不満を並べるだけの回答です。
退職理由や転職理由を聞かれると、どうしてもネガティブな言葉を並べがちです。
しかし、不平不満が原因で辞めた人は、「我慢が足りない」「次もまたすぐに辞めるのでは?」と思われてしまいます。
また、「賃金が安かったのは能力が低いからではないか」、「人間関係がうまくいかなかったのは協調性がないからではないか」というように、不満の原因がその人にあるのではないかという疑念を持たれてしまうこともあります。
そこで重要なのが、「過去よりも未来について前向きに話す」ということです。
つまり、現状抱えている不満や不安を述べるのではなく、将来どうなりたいか、何をしたいかに焦点を当てて回答します。
簡単に言うと、「○○がイヤだから辞めた」ではなく、「○○がしたいから辞めた」というように、志望動機を裏返しにしたポジティブな表現にすると良いでしょう。
具体的には、「自分は○○がしたい、でも今の会社ではそれができないから転職に踏み切った、御社ならそれができる」というロジックで話を進めるようにしましょう。
ただし、ここで気を付けなければならないのが、「前の職場のままで、その問題を解決することはできなかったのか?」という疑問を持たれないようにすることです。
そのためには、「問題を解決するために努力して手は尽くしたが解決することができなかった」または「自分の力ではどうしようもない問題だった」ということを説明し、転職するしか手がないと納得してもらう必要があります。
また、何度も言うように、回答に一貫性があることがとても重要です。
特に、100%嘘の回答は、深く突っ込まれたときに一貫性がなくなってしまうことがあります。
本当の理由を正直に話すのは避けた方が無難ですが、嘘をつくのは絶対にやめましょう。
例えば、「クリエイティブな仕事がしたくて退職したのに、応募した職種は事務」というように、転職理由が応募先の企業や職種に合致しない場合は、即不採用だと思ってください。
具体的には、次のような回答になります。
例:自分のやりたいこと(企画)を叶えるための転職の場合
「前職では、生活雑貨の販売を担当していました。
接客の際に、お客様から商品に対する要望を聞くことや、私自身「この商品のここを変えればもっと使いやすくなるのに」と感じることが多くありました。
また、私が提案した催事企画が採用されたり、売り場のレイアウトを工夫することにより売上が上がった経験から、自ら何かを提案し、それを形にしていくことに喜びを感じるようになりました。
販売員として1人1人のお客様に喜んでいただけることにもやりがいは感じていましたが、自分のアイディアを形にして、より多くの人に喜ばれる商品を作る仕事がしたいと思い始めました。
未経験の職種に転職するには、20代の今しかないと考え、退職を決意いたしました」
例:ネガティブな要素(企業の体制)を理由とする場合
「以前勤めていた会社は、保守的な社風で、効率が悪くても既存の体制を変えようとせず、若い社員が意見やアイディアを述べる機会はほとんどありませんでした。
私は、良いサービスや商品を提供するためには、よりたくさんの意見を聞いて議論し、チームとして同じ方向を向いて仕事をすることが重要だと考えております。
そこで、年齢や立場に関係なく活発に意見を交わし、良いアイディアは積極的に取り入れ、新しいことに挑戦し続けることができるような職場で働きたいと考え、退職いたしました」
以上、『前職を退職した理由は?』でした。
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