『志望動機は？』｜転職ならジョブチェン！

『志望動機は？』

この質問は、転職の面接で最もよく聞かれる質問の1つです。
関連した質問に、『なぜ当社なのですか？』というものがあります。
どちらも、志望した理由に関する質問なので、基本的な考え方は同じです。

志望動機を考える際のポイントについては、志望動機には自身のエピソードを交えて①、②の中でも説明していますので、こちらも参考にしてください。

■この質問の意図は？

この質問には、応募者の企業や業界に対する興味の度合いや入社意欲を確認する意図があります。
応募者が何を基準に転職先を選ぶのか、どこに魅力を感じたのかということは、採用担当者にとって非常に興味があるものです。

採用担当者はこの質問で、『応募者がなぜその業種・職種を希望し、なぜその企業に対して興味を持ったか』、『しっかりと企業研究をして、企業について理解しているかどうか』を確認することにより、応募者の熱意や真剣度を判断します。

『なぜ当社なのですか？』という質問と違うところは、その対象が「応募先企業」に限定されていないところです。
そのため、この質問に対しては、業種・職種に対する志望動機も含め、その企業への転職を希望するにあたった背景を交えて答えると良いでしょう。

このとき、『自分と他の応募者との差別化』、『応募先企業と他社との差別化』を意識して、どこの企業でも通用する曖昧な回答にならないように注意しましょう。

■具体的に、何を答えれば良い？

この質問で重要なポイントは、「応募書類に書いたこととまったく違う内容や、まったく同じ内容を答えない」ということです。

ほとんどの場合、面接の前に、履歴書やエントリーシートを提出しているので、面接の段階では、すでに志望動機を先方に伝えているはずです。

応募書類との矛盾や乖離は絶対NGの中で説明したとおり、応募書類に書いた内容には触れず、まったく異なる趣旨の回答をすると、内容に矛盾が生じたり、違和感を覚えたりすることがあります。

また、同じ質問(この場合は志望動機)に対して、言い分がコロコロと変わる人は、たとえそれが矛盾する内容でなかったとしても、優柔不断で信用できないイメージを与えてしまいます。

ですので、基本的には応募書類の志望動機欄に書いた内容に沿って回答するようにしましょう。

このとき、応募書類に書いたことを読み上げるかのように、同じことを答える人がいますが、これも大きな間違いです。

採用担当者は、応募者についてより詳しく知るために面接を行っているので、応募書類とまったく同じ内容を答えるのでは、わざわざ面接をする意味がありません。
また、同じ内容を答えると、どうしても丸覚えしたように聞こえてしまい、あまり印象が良くありません。

履歴書の志望動機欄は、それほどスペースが大きくないことが多く、要点をまとめて簡潔に書く必要があったと思います。
そこで、面接では、履歴書に書くときに削った内容や、書ききれなかった具体的なエピソードを付け加え、内容を膨らませて答えるようにしましょう。

具体的には、次のような回答になります。

例：未経験の営業職への志望動機

＜履歴書用の志望動機＞

「学生時代から、貴社の製品を長年愛用させて頂く中で、ユーザー目線で感じた貴社の製品の機能性の高さを、より多くの人に知ってほしいと思い、応募致しました。
貴社製品は、個性的なデザインのため若者に人気があると言われておりますが、自分が使用する中で、デザインだけでなく、△△や□□といった機能面でも他社より優れていると感じます。
営業の経験はありませんが、愛用者の一人として、貴社の製品の良さをより多くの人に伝え、多くの人に使用してもらいたいと考えております」

→面接では履歴書に沿った内容に、詳細なエピソードを加える

「御社の製品の良さを、より多くの人に伝えたいと感じたからです。
私は、中学生の頃から○○部に所属しており、社会人となった現在も趣味で○○を続けていますが、当時から現在に至るまでずっと、御社の●●シリーズの製品を使用させて頂いております。
○○を始めた頃は、●●シリーズの個性的なデザインに惹かれ、何気なく使い始めましたが、使用していくうちに、機能面でも他社製品より優れていると感じるようになりました。
特に、▲▲するときの△△や、◇◇における□□(使用時の詳細なエピソード)といった特徴は、ユーザー目線で考えられた、他社にはない機能だと思います。
●●シリーズを含め、御社の製品は、主に個性的なデザインが注目されていますが、デザインだけでなく、こういった機能性の高さを、愛用者の目線で多くの人に伝え、より多くの人に使用してもらいたいと思います。
営業の経験はありませんが、持ち前の明るさと、いちユーザーとしての自らの経験を生かし、顧客の立場に立った営業で、御社に貢献できると考えております」

以上、『志望動機は？』でした。