面接での第一印象は、入室~着席までの間にほとんど決まってしまいます。
身だしなみだけではなく、入退室のマナーをきちんと身に付けておくと、それだけで第一印象は大きく変わります。
応募者が面接室に先に入り、面接官を待つ場合は、上座?下座?のところで説明したとおり、面接官が入ってきたらすぐに立ち上がって挨拶をし、着席を促されてから座るようにしましょう。
ここでは、面接室の中で面接官が待っている場合の入室から退室までの注意点を説明します。
この記事を読んで頭の中でイメージするだけでなく、自宅などで実際に入退室の練習をしてみてください。
入室時の「失礼します」のタイミング等に対する考え方は人それぞれで、「完璧な入退室の仕方」はありませんし、面接は必ずしもここに書いた流れで進むとも限りません。
ですが、一般的な入退室の流れに沿って基本的なマナーをしっかり身に付けることで、臨機応変に対応することができます。
注意しておきたいポイントは、一つ一つの動作や発言にメリハリをつけ、「ながら動作にしない」ということです。
「ながら動作」はダラダラとした印象を与えてしまいます。
特に、声を出しながら動くことはやめましょう。
下の例のように、それぞれの動作や発言の間に一呼吸置くことで、落ち着いてキビキビと行動しているように見えます。
また、「語先後礼」と言われるように、何か言いながら礼をするときは、先に言葉を発してからお辞儀をするようにしましょう。
喋りながらお辞儀をすると声が下にこもってしまいます。
必ず正面を向いたまま挨拶をし、言い終えてから頭を下げるようにしてください。
<ながら動作とその改善例>
●ドアを開けて入室しながら「失礼いたします」と言う
→ドアを少し開けて止め、「失礼いたします」と言ってから完全に開けて入室する
●着席の際、「失礼いたします」と言いながら座る
→「失礼いたします」と言ってから、一礼して、きちんと頭をあげてから座る動作に入る
●部屋に入って椅子の横まで歩み寄って礼をする動作が一つの動作のように見える
→歩いてきて椅子の横で一旦止まって姿勢を正し、一呼吸おいてから礼をする
●面接が終わって、立ち上がりながら「ありがとうございました」と言う
→きちんと立ち上がってから「ありがとうございました」と言い、言い終わってから歩き出す
具体的な入退室の流れと注意事項については入室から退室まで②に続きます。
以上、『入室から退室まで①』でした。
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