面接ではほとんどの場合、一通りの質疑応答が終わった後、「最後に何か質問はありますか?」というような「逆質問」の時間を設けられます。
特に、一次面接では必ず逆質問があるといってもいいくらいです。
この逆質問の際に、「質問ですか?そうですね…」と言葉に詰まったり、「特にありません」と言ってしまうと、入社の意欲が低いと判断されます。
面接官はこの質問で、応募者のやる気や会社に対する興味、仕事観等を判断します。
企業研究をしっかりして、その企業のことを理解したつもりでも、本当にその会社で働きたいと思っていれば、聞きたいことはたくさんあるはずです。
簡潔かつ中身のある受け答え②の中で説明したように、人の経験で強く印象に残るのは「最も盛り上がったとき」と「最後」ですので、面接の最後の逆質問で良い印象を与えることは非常に重要です。
では、逆質問ではどのようなことに注意すればよいのでしょうか。
一番大切なのは、「聞きっぱなし」にならないようにすることです。
面接官が回答してくれたときに、きちんとリアクションができるような質問をしましょう。
面接官の説明に対して、こちらのリアクションが「そうですか」だけだと「え、だから何?興味ないのに聞いたの?」と思われてしまいます。
何度も言いますが、面接はコミュニケーションの場です。
質問の回答に対してどう感じたかを述べたり、さらに掘り下げて質問するなど、面接官と「会話」をするように心がけてください。
このやりとりが、面接での最終アピールタイムになります。
最低でも、
「入社後のイメージがわきました」
「その点が入社後の不安だったので、安心しました」
「ますます御社で働きたいという思いが強くなりました」
等のリアクションをしましょう。
質問をする際には、「はい」「いいえ」で答えられる質問は避け、「何を」「どのように」といった、よりコミュニケーションがとりやすい質問をしましょう。
「御社の雰囲気は?」というような、面接官の主観に頼る漠然とした質問をせず、相手が答えやすい質問をするように心がけてください。
また、自分はさも採用されるというような質問する人がいますが、これは悪印象です。
採用される前提で質問しないように、「もし採用いただいたら~」というような前置きをしましょう。
事前に考えていた逆質問が、面接の途中で解決してしまうこともよくあるので、逆質問は最低でも5つは準備しておきましょう。
面接中に解決しなかった場合、準備した質問をすべて聞くのではなく、時間を考えながら、優先度の高いものから2、3個質問します。
準備した質問が面接中にすべて解決してしまって、とっさに新しい質問が思いつかない場合は、下手にバカらしい質問をするよりは、
「○○について質問させていただこうと思っていたのですが、先程○○のお話の中で詳しく説明していただけたので解決いたしました。
ありがとうございました」
と返した方が好印象です。
また、できれば面接官の役職によって質問の内容を変えましょう。
面接官が人事担当者ならやる気や資質をアピールできる質問、配属先の上司など現場の人なら実務に関する質問、社長や役員なら意欲がアピールできる質問や、企業の今後の展望といった企業の方針、企業理念に関する質問が効果的です。
逆質問で好ましい質問例は、「何か質問はありますか?」はアピールチャンス②で説明します。
■メモを取ってもいいの?
逆質問の途中に、メモを取りたい内容が出てくる場合がありますが、逆質問中のメモについては、評価が分かれるところです。
メモを取ると、「熱心に話を聞いている」という印象を与える場合もありますが、「この程度のことをメモしなければいけないほど忘れやすいのか?」と判断される場合もあります。
自分がメモを取っている間、面接官は話を止めて待たなくてはならないので、その分面接の時間は減りますし、面接官のストレスにもなります。
また、メモを取るのに必死になって、話を聞く姿勢がおろそかになってしまうこともあります。
逆質問中に、その場ですぐに記録しなければ覚えられないような事はあまりありませんので、逆質問の間はなるべくメモを取らず、必要であれば、面接が終わって会社を出てから、覚えているうちに書き出すようにしましょう。
ただし、入社までに用意するものや、取得した方が良い資格が複数ある場合など、メモを取って記録しておく必要がある場合もあります。
このような場合は、面接官にきちんと許可をとれば、メモを取っても構いません。
メモを取るときは、必ず「メモを取らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と確認して、面接官の許可をもらってから、筆記用具を手に取るようにしましょう。
この時、手間取らず素早く取り出せるように、メモと筆記用具は、カバンやスーツのポケットなど、取り出しやすい場所に入れておきましょう。
メモを取る際、注意しておきたいのは、メモを必要最小限にすることです。
相手が話をしているときは、必ず相手の顔を見ながら相づちを打ち、要点のみを素早くメモするようにしましょう。
以上、『「何か質問はありますか?」はアピールチャンス① ~逆質問の回答のポイント~』でした。
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