面接では、緊張で気持ちが焦ってしまい、普段の自分ではしないようなマナー違反をしてしまうことがあります。
特に、事前に想定していた質問をされたときにやってしまいがちな失敗の1つが、面接官の質問を途中でさえぎって話を始めてしまうことです。
これは、面接官に対して大変失礼にあたりますし、質問の意図を取り違えて見当違いの回答をしてしまうことにも繋がります。
質問の途中で質問の内容や意図を理解しても、最後までしっかり聞くようにしてください。
会話はキャッチボールです。
あくまでも面接の主導権は面接官にあるので、「~についてお話し下さい」「~はどう思いますか?」など、向こうがこちらに会話のボールを投げてくるまでは質問に答えてはいけません。
あらかじめ回答を準備してある質問であっても、質問された後、間髪置かずに答え始めることはやめましょう。
すぐに答え始めてしまうと、準備していた感が丸出しで、どうしても丸暗記した回答を必死で答えている印象になってしまいます。
また、想定していた質問に対しては答えがすぐに出てくるのに、想定外の質問をされたときはその場で考えてから喋るのでは、ギャップができてしまいます。
普段、友人や家族と会話をするとき、何か質問をされたらその場で考えながら質問に答えますよね?
それと同じで、想定していた質問であっても、一呼吸おいて質問の内容を頭の中で整理し、考えをまとめてから話し始めるようにしましょう。
そうすることで、気持ちを落ち着かせることもできますし、相手の質問を正しく理解して見当違いの回答をするのを防ぐこともできます。
相手が語尾を切ったら、「はい、私は~」というように「はい」を入れて答え始めると、質問を受けてから答え始めたというイメージに聞こえます。
ただし、事実として「はい」「いいえ」で答えなければならない質問では、答えがNOなのに「はい」から入ると日本語としておかしくなってしまうので、「はい」は入れないでください。
例えば、次のような質問です。
例:面接官「たばこは吸いますか?」
×「はい、吸いません」
◎「いいえ、吸いません」
面接では、面接官が「聞き役」、自分が「話し役」だと思いがちですが、実際はそうではなく、面接はコミュニケーションの場です。
面接官が話している間は当然、あなたが「聞き役」にならなくてはいけません。
面接官が質問をしている間は、相手の目を見て話をしっかり聞きましょう。
視線だけでなく、うなずいたり、「はい」と相づちを打つことも忘れないでください。
うなずきや相づちは、話を真剣に聞いているという伝える動作であり、真摯な姿勢で話を聞く姿は、非常に好印象です。
ただし、不自然なタイミング、多すぎてわざとらしい、なれなれしい相づち(「はぁ」「えぇ、えぇ、えぇ」「なるほどなるほど」等)は逆効果なので、適切な相づちを打つように心がけましょう。
以上、『質問されたら、1秒待て』でした。
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