正しい敬語①の続きです。
ここでは、よくある日本語の誤用について説明します。
●謙譲語と尊敬語の使い分け
自分に対して尊敬語を使うことや、相手に対して謙譲語を使うことは大変失礼にあたります。
【誤用例】
×「先程申された通り~」 → 「先ほどおっしゃった通り~」
×「こちらを拝見してください」 → 「こちらをご覧ください」
×「○○を召し上がらせていただきました」 → 「○○をいただきました」
●二重敬語
丁寧な言い回しを気にするあまり、一つの言葉に対して二重(またはそれ以上)に敬語表現を使ってしまう間違いです。
【誤用例】
×「おっしゃられる」 → 「おっしゃる」
×「ご覧になられる」 → 「ご覧になる」
●接頭語「お」と「ご」
一般的には、訓読みの言葉には「お」、音読みの言葉には「ご」を付けますが、「お茶」「お電話」など音読みの言葉に「お」を付ける言葉や、「お返事」「ご返事」のようにどちらも一般に使われている言葉など、例外もあります。
また、自分の動作に対しては接頭語を付けてはいけませんが、自分から相手に向かう動作(「質問」や「連絡」など)に対しては接頭語を付けます。
【誤用例】
×「お連絡」 → 「ご連絡」
×「私のご意見は~」 → 「私の意見は~」
×「後日報告いたします」 → 「後日ご報告いたします」
(自分の動作でも相手に向かう動作には接頭語「ご」を付ける)
●ら抜き、さ入れ、れ入れ、を入れ言葉
地域によっては方言として古くから使われてきたものもありますが、一般的に文法としては間違っているとされます。
【誤用例】
×「食べれる」 → 「食べられる」(ら抜き)
×「やらさせていただきます」 → 「やらせていただきます」(さ入れ)
×「書けれる」 → 「書ける」(れ入れ)
×「お待たせをいたしました」 → 「お待たせいたしました」(を入れ)
●バイト敬語
「○○円からお預かりいたします」
「○○のほうでよろしかったでしょうか?」
「こちら○○になります」
というような、間違った敬語です。
ファミリーレストランやコンビニエンスストアでよく使われることから、「ファミコン言葉」とも言われます。
【誤用例】
×「よろしかったでしょうか?」 → 「よろしいでしょうか?」
×「こちら履歴書のほうになります」 → 「こちらが履歴書です」
●自分の親族の呼称
自分の身内に対して、「お父さん」「奥さん」というように敬称をつけないようにしましょう。
また、「嫁」「家内」「旦那」「主人」なども正式ではありません。
【誤用例】
×「お父さん」 → 「父」
×「奥さん」 → 「妻」
長くなりましたので、正しい敬語③に続きます。
以上、『正しい敬語②』でした。
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