添え状の中身を徹底解説! ~前編~の続きです。
添え状に書く内容について詳しく説明します。
⑤頭語「拝啓」+安否の挨拶
添え状はビジネスレターの形式にのっとって、頭語から始めます。
頭語には「拝啓」「謹啓」等があります。
「謹啓」という頭語は、「拝啓」よりも敬意が高い言葉ですが、一般的なビジネス文書では「拝啓」が使われるので、添え状でも「拝啓」を使うと良いでしょう。
また、「前略」という頭語は、「前文の挨拶を省略します」という意味で、失礼にあたりますので、使わないようにしましょう。
「拝啓」の次に、一文字分スペースを空けて、同じ行に相手の安否を気遣う挨拶文を続けて書きます。
安否の挨拶には「いよいよ」「ますます」や、「ご清祥」「ご清栄」「ご隆盛」等、たくさんの言い回しがありますが、ビジネス文書では「ご清栄」を用いるのが主流なので、下記の例を定型文としてそのまま使用して問題ありません。
例:「拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
ただし、応募先が会社でない場合は「貴社」の部分を変えることを忘れないでください。
「ご清栄」と同じ読みで「ご盛栄」という言葉もありますが、こちらは商売繁盛というニュアンスが強いので、病院や公的機関に宛てる際は不謹慎と取られることがあるので注意が必要です。
また、安否の挨拶の前に、時候の挨拶を入れるとより丁寧な印象になります。
この場合は、「早春の候」「盛夏の候」など、簡潔な慣用句を使います。
時候の挨拶は、例えば10月なら「秋冷の候」や「仲秋の候」といったように、季節に合わせて使い分ける必要があり、季節と時候の挨拶が一致していないと常識がないと判断されることがあるので注意してください。
季節を問わず年中使える時候の挨拶として「時下」を用いても良いでしょう。
「時下」を使う場合は、「貴社」と並列して使わないことが多いので、「貴社」を抜きましょう。
例:「拝啓 早春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
⑥起辞「さて」から始まる本文
本文は「さて」から始め、次のような内容を記載します。
●応募動機
何を見て求人情報を得たか、なぜ応募したかを簡潔に書きます。
●簡単な自己紹介・自己PR(なくても可)
自分がどんな人物であるのかを簡単に説明します。
履歴書や職務経歴書では、経歴やスキルを根拠にした自己PR文を書く必要がありますが、ここでは熱意が伝わるようにアピールしましょう。
特に添え状の中でアピールする必要がない場合は、自己紹介はなくても構いません。
●送付物の内容
これが添え状の本題です。
何を送付したのかを明記してください。
●面接のお願い
面接に進ませてもらいたいという気持ちを書きます。
例:「ご検討の上、ぜひご面談の機会をいただければ幸いと存じます」
●連絡方法の希望
特別に連絡方法を指定したい場合は、その旨を明記する必要があります。
ただし、先に述べたように、添え状が読まれない場合もあるので、履歴書の中にも連絡先の希望を書いておきましょう。
例:「なお、恐縮ですが電話でのご連絡の際は、上記の携帯電話宛にお願い致します」
⑦結びの挨拶+結語「敬具」
最後に、結びの挨拶で締めくくります。
こちらも、⑤の安否の挨拶と同じく、下記のような定型文で構いません。
例:「まずは、取り急ぎご依頼申し上げます」
「何卒よろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げます」
結びの挨拶が終わったら、改行して右端に、「拝啓」に対応する結語である「敬具」を書きます。
なお、頭語を「謹啓」とした場合は、結語は「敬白」になります。
以上、『添え状の中身を徹底解説! ~後編~』でした。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます!
⇒『これで完璧!転職のすべて』
日本最大級の転職ノウハウサイト!
転職に役立つノウハウが全200コンテンツ以上!
転職成功へのロードマップはコチラから ▶▶
▼▼ 転職ならジョブチェン!の公式Twitter! クイズに答えて転職レベルをアップ! ▼▼
@TENSHOKU_KIZOKU からのツイートCopyright© 2012-2019 転職ならジョブチェン! All Rights Reserved.