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企業は応募書類のどこを見る?


■履歴書を見る時間はたったの10秒!?

応募先企業の規模や採用担当者の忙しさにもよりますが、採用担当者が1枚の応募書類に目を通すのにかかる時間は10秒~長くても2分程度と言われています。
そんな短い時間で、どこを見て合否を決めているのでしょうか?

履歴書で最初に目に付くのは写真です。
それは、文字だけの書類の中で唯一、カラーで視覚的情報が得られる部分だからです。

ほとんどの場合、ここであなたの第一印象が決まってしまいます。
スナップ写真の切り抜きや、私服の写真、清潔感や熱意が感じられない写真の場合、それだけで不採用になることもあります。
スピード写真とプロの写真 ~前編~受かる写真の撮り方を参考にして、履歴書には「受かる写真」を貼付してください。

次に見られるのは名前欄です。
名前欄といっても、名前で合否が決まるわけではありません。
名前欄の文字が履歴書の中で一番大きな文字だから目が行きやすいのです。

手書きの場合、字が汚くても丁寧に書かれているかどうかは見ればわかります。
反対に、どんなにきれいな字でも雑に書いたものはわかってしまいます。
雑で読みづらい字で書かれた履歴書は、そこから先読む気がせず、この段階で不採用となる場合があります。

写真と名前(の字の丁寧さ)を確認したら、次に学歴・職歴を見てあなたが今までどのような経験をしてきたのかを読み解きます。
そして、交通費や通勤時間の兼ね合いのため、住所をさらっと見て左側は終了です。
ここまで長くても30秒程度です。


■履歴書の右側は「書き方」と「熱意」がポイント

次に、志望動機や自己PRなど、あなたの意欲が現れる右側を見ます。
こちらで重要なのは、内容よりもまず先に「書き方」です。

小さな欄にびっしりと書かれた文章は、読む気になりません。
たくさんの応募がある企業の場合、「後で読もう」と後回しにされた挙句、読まずに終わってしまうこともあります。

時間をかけて一生懸命考えた素晴らしい文章も、採用担当者に読んでもらえなければ意味がありません。
反対に、広い記入欄に一文だけというようなスカスカの書き方も、意欲が感じられません。

履歴書の右側で重要なことは、まず「読まれる書き方であること」、そして「熱意が伝わること」です。
正直なところ、履歴書の内容はどれも似たり寄ったりです。
そんな中で、どれだけ意欲を示して印象に残れるかが合格のカギになってきます。

職務経歴書は、まずは見やすいレイアウトで書かれているかどうかが重要です。
どんなにすばらしい経歴も、ごちゃごちゃと書き連ねられていると読む気がしないだけでなく、仕事ができないと評価されます。

内容については、単純に経歴を見るというよりは、経験や成果、スキル、キャリアビジョンを読み取り、それらが募集している業務に役立つかどうかを見ます。

採用担当者によっては、履歴書はほとんど見ず、職務経歴書だけをじっくり読む人もいますので、経歴をシンプルに見やすく記載するだけでなく、人柄やアピールポイントが読み取れるように作成しましょう。
ただ単に、いつどこの会社のどの部署にいた、という経歴を並べただけの職務経歴書では、ほとんど読まれずに終わってしまいます。

また、応募書類全体を通して誤字脱字が多い場合は、正確な仕事ができないとみなされますので、きちんと見直しをしましょう。

以上、『企業は応募書類のどこを見る?』でした。


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