■印象に残る志望動機を
中途採用では、ライバルが多く、どの企業でも当てはまるような抽象的な志望動機では担当者の印象に残らず、採用されるのは難しくなります。
企業研究は必要? ~前編~の中で述べたように、志望動機には業界や企業、仕事内容について把握し、反映させる必要がありますが、それだけでは「表面的で熱意が感じられない」と評価されてしまうことがあります。
なぜなら、それはただ企業の特徴を述べただけで、あなたがその企業を志望する理由が伝わらないからです。
では、志望動機はどのように書けばいいのでしょうか。
未経験の場合の基本的な構成は、次のようになります。
①その業種・職種に興味を持ったきっかけ(エピソード)
②そのエピソードで感じたこと
③なぜその企業でなければならないのか
■具体的にはどんな文章?
次の志望動機を比較してみてください。
例:営業から不動産管理業への転職
△「私は、人の生活に密接する不動産管理業に大変興味を持っており、貴社の地域密着型のきめ細やかなサービスと、マンションの資産価値を将来にわたって維持していくという他社にはない理念に共感いたしました。
前職の営業業務で身に付けたコミュニケーション能力を生かして貴社に貢献したいと感じ、志望いたしました」
→履歴書用にコンパクトなエピソードを加える
◎「以前、実家と隣のマンションとの間でトラブルがあった際、マンションの管理会社の方に即座に解決していただいた経験から、マンションの住人だけでなく周辺住民とのトラブルにも真摯に対応する不動産管理業に大変興味を持ちました。
貴社の地域密着型のきめ細やかなサービスと、マンションの資産価値を将来にわたって維持していくという他社にはない理念に共感し、前職の営業業務で身に付けたコミュニケーション能力を生かして貢献したいと感じ、志望いたしました」
→面接では詳細なエピソードを加える
◎「私がまだ学生の頃、実家と隣のマンションとの間で小さなトラブルがあり、当事者同士の話し合いでは一向に解決しない状況になったことがありました。
その時、そのマンションの管理会社の方が仲介に入ってくださり、即座にトラブルが解決し、それまでは激怒していた父もすっかり機嫌を直しました。
この一件で、マンションの住人だけでなく周辺住民とのトラブルにも真摯に対応する不動産管理業に大変興味を持ちました。
御社の地域密着型のきめ細やかなサービスと、マンションの資産価値を将来にわたって維持していくという他社にはない理念に共感し、前職の営業業務で身に付けたコミュニケーション能力を生かして貢献したいと感じ、志望いたしました」
3つの文章の違いがわかりますか?
最初の△の文章は、企業分析を踏まえた志望動機になっていますが、どこかで借りてきたような言葉を並べただけで、この企業に入社したいという熱意が伝わりません。
企業のホームページから借りてきた言葉を並べているだけなので当然です。
2番目と3番目の文章は、自身のエピソードを加えることにより「なぜ不動産管理業に興味を持ったのか」がわかるようになっています。
しかも、エピソードの中に出てくる「管理会社の社員」の人物像が、地域密着という応募先の企業の理念と一致しており、まるであなたがその人物であるような印象を与えられます。
履歴書に書く場合は、スペースの問題もありますので、エピソード部分をコンパクトにまとめ、担当者に「どんなエピソードなのか詳細を聞きたい!」と思わせるのも一つのテクニックです。
経験者の場合については、志望動機には自身のエピソードを交えて ~②経験者の場合~で説明します。
以上、『志望動機には自身のエピソードを交えて ~①未経験者の場合~』でした。
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