未経験者は武器を持て ~前編~の続きです。
■「勉強中」に効果はあるの?
「資格取得に向けて勉強中」であることは、ほとんどの場合評価にはつながりません。
勉強中といっても、本当に勉強しているのか、いつその資格を取得できるのか、本当に取得できるのかということが曖昧だからです。
しかし、勉強する姿勢自体はやる気のアピールになります。
例えば、日商簿記3級を持っている人が、「○年○月に日商簿記2級受験予定」と添えるだけで、向上心が評価されて印象が良くなります。
また、時間やお金の制限で資格の取得が難しければ、何か「未経験のハンデを埋めるための具体的な努力」を示しましょう。
例えば、パソコンを多く使う事務職を未経験で希望する場合、パソコン教室の無料体験に一度でも参加すれば、「パソコンは得意ですが、さらにスキルアップすべくビジネス向けのパソコンスクールに通い始め、VBAマクロやアクセスなどの勉強を始めました」と言えます。
「パソコンスクールに通い始めた」というよりも、「VBAマクロやアクセス」というように具体的な表現を取り入れることが大事です。
■資格だけでは経験には勝てない
自己PRの際は、採用担当者に「アピールポイントが資格だけの人」と思われないように注意しましょう。
「実務経験あり・資格なし」の人と「実務経験なし・資格あり」の人では、やはり前者の方が即戦力になると判断されます。
資格は実務経験にはかないません。
資格は会社に入ってからも取得可能ですし、資格自体が形骸化している場合もあります。
「私は未経験ですが資格を持っているので大丈夫です!」では、「資格を持っていてもねぇ…」と思われかねません。
最も重要なのは、前職の業務を通じてどんな経験をし、何を得て、何ができるのかをアピールすることです。
それに加えて、未経験でも頑張って資格を取得したとアピールすることで、やる気や意欲、目的達成のために努力する姿勢を示すことができます。
未経験であるというハンデを克服しようとする姿勢は、転職活動では必須なので、そのための方法の一つとして資格の取得も視野に入れておいてください。
ただし、資格はあくまで転職活動を闘い抜くための道具です。
資格の取得自体が目的にならないようにしましょう。
以上、『未経験者は武器を持て ~後編~』でした。
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